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心理学を活かした間取り設計とは?—心が落ち着く住まいのつくり方
2025.03.11 | Blog

家は、単なる「生活の場」ではなく、私たちの心や行動に大きな影響を与える空間です。
「なぜかこの部屋にいると落ち着く」「家族と自然に会話が生まれる」——そんな住まいには、心理学的な工夫が隠されています。
今回は、心理学を取り入れた間取り設計について、建築・インテリア・家族の視点からお話ししたいと思います。
なぜ心理学が間取り設計に必要なのか?
私たちは日々、家の中で無意識に「心理的な影響」を受けながら暮らしています。
例えば、
✅ リビングの家具配置で家族の会話が増えたり減ったりする
✅ 玄関の明るさが帰宅時の気持ちを左右する
✅ 部屋の色や素材がリラックスや集中力に影響する
こうした心理的な要素を考慮することで、ストレスを感じにくく、自然と心地よい空間をつくることができます。
では、具体的にどのような工夫があるのか、実例を交えながら解説していきます。
①「動線」がスムーズな家はストレスが少ない
家の中で私たちは、料理をしたり、片付けをしたり、仕事をしたりと、さまざまな動きをしています。
この動線がスムーズだと、無意識のうちにストレスが減り、家事や生活が快適になります。
《良い例》
✅ キッチン・洗濯機・物干し場が近く、家事の時間が短縮できる
✅ 玄関→クローゼット→洗面所の動線を整え、帰宅後の動きがスムーズ
《悪い例》
❌ キッチンとダイニングの動線が遠く、料理を運ぶのが面倒
❌ 洗面所が遠く、朝の混雑が生まれやすい
「家のどこで、どんな動きをするのか?」を考えながら間取りを設計すると、ストレスフリーな住まいになります。
②「心理的安全性」を確保する間取り
「心理的安全性」とは、家族がリラックスできる環境のこと。
特に、子どもがいる家庭では、プライバシーを守りつつ、適度なつながりを持たせることが重要です。
例えば、
✅ リビング階段を採用し、子どもが帰宅したとき自然に顔を合わせる
✅ 子ども部屋の配置を工夫し、家族の存在を感じられるようにする
思春期の子どもは、「一人の時間」と「家族との時間」のバランスを求めます。
完全に孤立せず、でも干渉しすぎない間取りが理想です。
③ 色と照明で心の落ち着きをつくる
「リビングが落ち着くかどうか」は、実は色と照明で大きく変わります。
《心理学的におすすめの色》
✅ リラックスしたい空間(リビング・寝室) → アースカラー(ベージュ・グリーン)
✅ 集中したい空間(書斎・勉強部屋) → 青系の色(集中力UP)
✅ 活気がほしい空間(ダイニング・キッチン) → オレンジやイエロー系(食欲増進)
また、照明も大切な要素です。
✅ 間接照明を取り入れると、リラックス効果がアップ
✅ 昼白色(白っぽい光)は、仕事・勉強向き
✅ 電球色(暖かみのある光)は、リビングや寝室向き
「空間の目的に合わせて、色や光を調整すること」で、無意識のうちに心地よい環境を作ることができます。
④ 家族が自然と集まるリビング設計
「家族がリビングに集まる家」と「個室にこもる家」、どちらが良いでしょうか?
最近では、家族の時間を大切にするために、「家族が自然とリビングに集まる間取り」が注目されています。
✅ 家具の配置を「対話が生まれる形」にする(例:ソファを対面に)
✅ テレビの位置を工夫し、会話が増えるようにする
✅ 「ダイニングで勉強できる環境」を整えると、子どもとの接点が増える
特に思春期の子どもがいる家庭では、「リビングにいることが当たり前」になるような間取りが有効です。
⑤ 田舎暮らしならではの開放感を活かす
都市部と田舎では、間取りの考え方が少し異なります。
田舎の広い土地を活かしながらも、「落ち着く空間」をつくる工夫が必要です。
✅ 「広すぎる家」は逆に落ち着かない → 仕切りや収納で適度な囲まれ感を作る
✅ 外の景色を活かした窓の配置 → 自然とつながるデザインに
✅ 風通しの良い間取り → 田舎ならではの自然の力を活用
都会では「コンパクトで機能的な家」が求められますが、田舎では「広すぎず、でも開放感のある家」が理想です。
心理学を活かした住まいで、心地よい暮らしを
間取り設計に心理学を取り入れることで、
✅ 家族のストレスが減る
✅ 自然と会話が増える
✅ 一人の時間も快適になる
「なんとなく落ち着く家」には、必ず理由があります。
あなたの住まいも、心理学を活かした間取りで、より快適な空間にしてみませんか?
家は、心を整える場所。
住まいを通して、心から安らげる空間を一緒に考えていきましょう!
もっと詳しく知りたい方へ
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