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ハウスインスペクション

前橋モデルハウス 工事中写真

「ハウスインスペクション」という言葉があります。

簡単に言うと、住宅の健康診断でしょうか。

既存住宅を売買したりリフォームするときに、インスペクション(建物状況調査)の必要性が高まっています。

住宅のインスペクションは、民間の資格等いくつかありますが、その中で、既存住宅状況調査技術者講習登録規程 第2条第5項目に規定する既存住宅状況調査技術者講習を修了した「既存住宅状況調査技術者」という存在があります。なお、この講習の受講は、一級建築士・二級建築士・木造建築士のいずれかの国家資格保有者でなければ受講できません。

劣化度が専門家により具体的に分かる公的な存在として、既存住宅状況調査技術者(ハウスインスペクター)という新たな建築技術者の役割です。

背景にはこんなことがあります。

令和2年5月7日 国土交通省「既存住宅市場の活性化について」資料によると、日本の2018年の既存住宅流通シェアは14.5%で、同年アメリカの81%、イギリスの85.9%などと比べて極端に低いです。

木造戸建住宅においては、一律に 築後20年程度で価値ゼロと評価する慣行が存在していて、中古住宅の品質判断が困難であることが現実です。

そうするうちに月日は流れ、空き家問題が深刻化しています。

まだまだ住み続けられる住宅が、家主不在により急速に傷んでゆく。

ある程度の補修で住み続けられる住宅が、多額な費用をかけて壊され、建て替えられる。

どちらも、住まい手にも、地球にも優しくないです。

既存住宅市場の環境を整備する中で、国は2013年6月、既存住宅インスペクション・ガイドラインの策定を行いました。

2016年2月に宅建業法が改正され、宅建業者がインスペクション業者の斡旋の可否を示し、媒介依頼者の意向に応じて斡旋することに代表される幾つかの内容が定められました。

中古住宅の購入の際に、建物の質を踏まえた購入判断が可能になること、インスペクション結果を活用した既存住宅売買瑕疵保険の加入が促進されること、さらに建物の瑕疵をめぐった物件引き渡し後のトラブルを未然に防止することが可能になってきます。

既存住宅状況調査技術者(ハウスインスペクター)は、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について、住宅の経年による劣化事象を部位別・構造別に客観的に調査依頼主に示すとともに、必要に応じて住宅における不具合事象の発生範囲や原因を判断します。

ビンテージホームの私たちは二人とも「既存住宅状況調査技術者(ハウスインスペクター)」です。

リフォーム時には、同じ目を持って住宅を見ていますので、工事箇所の健康状態を改善したうえで、見える部分のインテリアを綺麗に仕上げてゆきます。

良いものは活かし、傷んだところは治す方法を適正に行うことで、新築よりも金額をかけず、質の高い住宅で暮らすことができるということです。

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