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寝室づくりのポイント
2022.04.02 | Blog
近年、睡眠の重要性が広く認知されるようになってきました。
睡眠の役割
①脳の休息と修復
②体の休息と修復
・エネルギーの蓄積
・免疫機能の維持
・ホルモンバランスを調整する
③精神の安定
④免疫力アップ
⑤記憶を整理して定着させる
⑥脳の老廃物をとる
これだけの役割を持つ睡眠。
しかも1日の3分の1もの時間を使います。
そんな役割をもつ睡眠をサポートする寝室の影響はとても大きいです。
寝室づくりのポイントは5つ。
①寝室はゆったりと「寝るだけ」の部屋にする
造り付けクローゼット収納が一番好ましい寝室空間。できる限り眠るため以外の家具はおかないようにします。
寝室は、「寝ている間に邪気をとる」部屋ともいわれます。ごちゃっとした寝室ではない、極力シンプルな空間を心がけたいですね。
そんな寝室に置く家具のひとつ。ベッドの大きさも意識してみます。
シングルベッドのサイズは幅1m×長さ2m。これだと、寝返りを打つとき幅が足りず、緊張感が出る人も。
1人で眠る場合も、セミダブルベッドで眠ることができると、かなり変わってきます。
ホテルのシングルベッドの横幅は、1.1mが多く、この10cmの差が、眠りのゆとりを生み出しています。
ベッド周りは、壁から10cm、ベッドメイキング用に30cm、通路として50cmのスペースを確保します。
②頭を守る視点でインテリアを考える
棚や窓のない壁面に、ヘッドボードのあるベッドを置きましょう。無意識のうちに安心感が得られるので、より深く眠ることができます。
③カーテン
朝日で目覚めるのが好きであれば、寝室の窓の向きや大きさを考慮して、光の入るカーテンを合わせてゆきます。
厚手のカーテンは、断熱性を高めたり、外の音を軽減します。日中睡眠を取る方は、睡眠に集中できるよう、遮光カーテンを使い、家の中を極力暗くすることをお勧めします。
④エアコンの活用
快眠のための寝室環境温度は、夏は26〜28℃冬は16〜20℃、湿度は季節を問わず50%前後とのことです。ハーバードやケンブリッジの研究結果では、18〜19℃の結果で一貫しているそうです。快眠のための室内温度は個人差が大きそうですが、入眠の際に深部体温を下げる必要性を考えると、室温はやや低めにして布団で調節することがよさそうです。夏の暑さが厳しい日本では、エアコンの活用は必須です。風が顔に当たらない位置にレイアウトし、温度調節をしましょう。
湿度調節には、エコカラットなど、調湿機能を持つ建材を使うことも効果的です。
⑤空気環境
寝室の換気は睡眠の質を大きく左右します。具体的には、二酸化炭素濃度が1000ppmを超えないこと。これは、寝る前に5〜10分くらい窓を開けておけば十分。空気清浄機の活用も良いと思います。
観葉植物も、寝室だけは置くことは控えましょう。
睡眠に関しては、そのほか運動による適度な疲れが必要とか、体温調節に入浴時間を活用するとか、睡眠周期を意識するなど、様々な要素がありますが、環境が与える効果はとても大きいです。
良い睡眠で、仕事のパフォーマンスが上がったり、体調が良くなったり、免疫力がアップしたりと良いことづくし。
空間の力を借りて、是非心地よい眠りを手に入れてくださいね。
参考文献
・「Newton別冊 睡眠の教科書」株式会社ニュートンプレス
・「パワーハウスの作り方」keiko
・「スタンフォード式 最高の睡眠」西野精治
・「マンガでわかる!元気が出る睡眠」鍛治恵監修
・「不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる」鈴木祐